日本オランダ愛好家F氏訪問

日本オランダ愛好家F氏訪問 飼育池



F氏の飼育魚は宇野仁松の弟子である方の郡山系統のオランダシシガシラです。

明治時代より関西地方の代表される金魚としてオランダシシガシラがあり、古くは郡山藩士が繁殖をおこなった郡山系統のオランダシシガシラです。

日本オランダの特徴

その特徴はスマートな寸胴なボディとトキン頭が当時の標準型で、古いタイプでは長崎型と魚で頭が硬い傾向があり、尾は房尾(フサオ)という大変優美な尾型ではあるが容姿はかぼそい魚でした。この古いタイプはやや小ぶりのタイプが多く伝来の流れを示していると思われます。長崎型タイプを郡山では大和錦と呼びました

1800年書物に長崎聞見録というのがあり獅子頭金魚というのがありこの魚がオランダシシガシラと言われています。

日本オランダは 体長20~30センチ大型個体では体長40センチぐらいあり、全長で最大60センチほどになるものもありました。郡山系は更紗ではカツブシ更紗、小豆更紗等いたといいます。

日本オランダの特に美しい特徴として尾の静と動の躍動感がある尾が鑑賞ポイントでもあり、尾の裾は柔らかく、しかし、尾形の親骨は弾力性があり、前がかりがあり、ハート型で、遊泳の際は尾の裾さばきが良く水を抱えるように泳ぎ、止まるとパラシュートのようにパッと開く尾が理想的です。

親になるにつれて尾が最大体長の2倍近くに達するものもいるため尾芯が垂れやすいため、当歳時にやや強めの尾芯立ちの魚を残すとバランスがとれます。また、四国系は郡山系と違い、当歳時に尾を平付けで大きい尾であり近年では鹿の子柄が人気です。

日本オランダに関してはこちらでも詳しくご紹介しています(日本オランダとは

日本オランダの容姿とは

尾は天の羽衣(あまのはごろも)ような、といい、透明感のある尾膜が理想です。
こちらは特に飼い方が大きく作用します。

頭は羽子板が理想です。
頭は深く、目幅広く、目先長く、その3つであり、特に骨格の豊かなものが理想です。 獅子頭は顔幅広く、全体的にカシラが発達しているので目先はやや短く見えます。

胴はスマートな魚を目指したためたとえとして、8等身美人のような魚が理想といいました。(個体にもよりますが親魚で尾は体長の2倍に達する魚もいるため全長では8等身ぐらいあります。)
時代によって容姿は変わって行きましたが、実際は太い魚で頭から尾の付け根までが4等身、長い魚で5等身大ほどあります。

鱗の特徴は

鱗が細かく、鱗並びが良く、直線的に並んでいるのが理想です。  

飼い方の注意点

日本オランダである郡山系個体の飼い方のポイント
短めの魚を普通に飼うと丸くなりますので、長めの魚で腹が芋のように出ないように(雁腹)エサをコントロールして飼います。
郡山式の青水飼育は相当な経験がなければ困難な飼育であるが、やや小ぶりで上品な魚ができるといいます。

歴史については別記事(日本オランダの歴史)で詳しく紹介させていただきます。

F氏の郡山純血オランダと飼育池

F氏の郡山純血オランダである池を悠然と泳ぐ↓

日本オランダ愛好家F氏訪問

大型の個体と小型の個体が遊泳(二歳と親魚)↓

池を悠然と泳ぐ、二歳と親たち

飼育池↓

日本オランダ愛好家F氏訪問 飼育池

大型の貯水槽↓

大型の貯水槽

大和錦の血筋が強く出ている親魚、紅系に出ている↓

大和錦の血筋が強く出ている親魚、紅系に出ている

郡山オランダの中でも特に大型になり太さがある幻の黄金系(黄色)↓

郡山オランダの中でも特に大型になり太さがある幻の黄金系(黄色) 郡山オランダの中でも特に大型になり太さがある幻の黄金系(黄色)

現代のスタンドで品評会に強い素赤系↓

現代のスタンドで品評会に強い素赤系

 F氏は現在、近年の流行により龍頭系が基本系になっているのを獅子頭系に改良を目指されています

また、戦前から基本であったトキンガシラを復活させるべく努力をなさっています。全国に弟子たちがおり伝統を伝えています。

 F氏は言います。

「このオランダは血筋が濃いため体質は弱い面もあります」

「素晴らしい魚も出てきており現代にも通用しています」

「  黄金系やトキンガシラの復活、獅子頭タイプへの改良など課題はつきません」と話されていました。

F氏にはもう1つ保存されている魚があります

今は無き埼玉の岩立養魚場の関東アズマ(本アズマ)と言われる日本で改良されたアズマニシキです

詳しくはアズマニシキの記事を見て下さい(関東東錦の歴史・特徴とは)(関東東錦の飼育について

F氏に保存飼育されている岩立系統の関東東錦

F氏に保存飼育されている岩立系統の関東東錦 F氏に保存飼育されている岩立系統の関東東錦

岩立系統の特徴とされる黒味が強いあさぎ色

F氏に保存飼育されている岩立系統の関東東錦 F氏に保存飼育されている岩立系統の関東東錦

黒い!とか、渋い魚だったと全盛期である昭和40~50年代から言われていた

関東東錦の持ち方

オランダシシガシラ、東錦などの大型魚で尾が傷つかないようにするために、水から上げることはNGです

こちらの持ち方は昔から伝えられた方法です

親魚の持ち方↓

親魚の持ち方 親魚の持ち方

二歳などのやや小さめにの魚の持ち方↓

二歳などのやや小さめにの魚の持ち方

関東東錦の産卵池の様子

産卵の池産卵のタイミングを狙い、別飼いした魚を数匹ずつ選び合わせる 産卵の池産卵のタイミングを狙い、別飼いした魚を数匹ずつ選び合わせる

産卵の池産卵のタイミングを狙い、別飼いした魚を数匹ずつ選び合わせる

F様、今回はありがとうございました

追記

カラーブックス金魚 松井佳一著より

郡山個体です(カラーブックス金魚 松井佳一著より)

オランダシシガシラ

カラーブックス金魚 松井佳一著より

郡山系個体については、古老の話によると西本願寺付近の弟子の方に譲ってもらい、宇野仁松翁が飼育したものと言われています

長崎とは、古くは流金とオランダシシガシラの中間型タイプの魚をいったりしました。

 獅子頭流金と言われたりしたものに近い魚です。 オランダシシガシラの祖先型であると考えます。

可能性として…例.流金→オランダシシガシラに突然変異した。

また、らんちゅう(卵虫、古来のライオンヘッドのような魚)を交配説もあります。

時系列でまとめると交配説ではなく、突然変異説であればこのように考えられます。

流金→長崎→オランダシシガシラとなります。

金魚の品評会で現存する最古の番付、浪花錦魚見立艦(1862年)では大阪らんちゅうと長崎の品評会を同時開催しています。明治時代は大阪では大阪らんちゅうとオランダシシガシラが主体でやっていたのではじめは長崎と呼んでいたことがわかります。

以上

取材  板谷 広義

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