六りん(六鱗)誕生に関わった先人たちとその歴史

六鱗

実は六りん(六鱗)が改良されて400年という時間がかけられています

気の遠くなるような時間ですね

古(いにしえ)の先人は記録の残っている方、残っていない方にかかわらず、多くの人の手で伝わり愛されてきたことで現在も見ることができるのですね

六りん(六鱗)にかかわった先人

六りん(六鱗)のルーツとされる尾張の地金の生みの親と言われている天野周防守(あまのすおうのかみ)

上杉討伐(1600年)に徳川家康に従い参戦したと言われている人物です

天野周防守によって慶長末期(1614年~1615年)に和金のフナ尾から完全に鯱の尾に品種改良されました。

この時代、六鱗のことを鯱(しゃち)と呼んでいました

人工調色を発見した蔵六庵五柳軒(ぞうろくあんごやなぎけん)(芝山勘左衛門)

秋海棠

(秋海棠の花)

1800年頃に尾張藩士だった蔵六五柳軒は秋海棠 (しゅうかいどう)のしぼり汁を鱗に塗って色を白くする人工調色を発明しました

この時代に初めて六鱗のルーツというように呼ばれています。

又、尾張地方で名古屋地金魚とも呼ばれていました

人工調色で打ち首になりかけた通称牧田屋の孫兵衛

酒石酸水素カリウム

(酒石酸水素カリウムの化学記号)

ブドウ酒製造の際に沈殿する酒石(酒石酸水素カリウム)から作る酒石酸で人口調色を行ったが、地金に徳川の葵の紋を赤く残したものを作ってしまって、打ち首になりそうになってしまいました

牧田屋の孫兵衛は藩主に金魚を献上することで打ち首をゆるされたそうです

相当いい金魚を献上したのでしょうね

この時の金魚の呼び名は牧田屋の孫兵衛の住んでいた場所が名古屋市の中区白川町、十王堂に住んでいたために金魚の名前は十王地王と呼ばれいたそうです

山田某氏によって地錦(じきん)と名称変更

1855年前後(寛永末期)には地金から地錦へ名称変更されました。

そのほうが商品価値が高くなると考えられたからです

この名称で江戸期、明治期、大正期、昭和初期まで続きました

増田冬輔氏により、六りん(六鱗)と命名

増田冬輔氏の画像

当時の増田冬輔氏と飼育場

増田冬輔

日本の金魚(昭和18年) 松井佳一より参照(画像の鶴鱗は増田冬輔氏の魚)

明治後期から大正期の品評会が開催される頃は尾張地金(六りん)はすらりとした笹型の形を好んだため明治の中頃から三河の地金が持ち込まれ、いわゆる名古屋型といわれるこの金魚のルーツとされる尾張藩主が飼ってあろう姿、口伝(くでん)として伝わっており、そのような姿を残す歴史と風土と伝統を兼ね備えていたためごくごく自然に古来より伝わる名古屋型となった

それがのちに増田冬輔氏より六りん(六鱗)と呼ばれる魚になっていた

六鱗という魚に尾の形が二枚尾なので二尾紅金、二尾鯱錦などと考えられたが、地域によって名称が複数あったこの金魚の共通点は寛政の蔵六庵の調色で、つまり

  • 口唇
  • 背鰭
  • 胸鰭
  • 腹鰭
  • 揖鰭
  • 尾鰭

の六ケ所を赤く魚体を白くするので六ケ所が赤いのでの文字と蔵六庵の調色のの文字で六が決められ、鱗を剥いで体を白くして六ケ所に黄色細胞を集積させて紅を表す金魚という意味で昭和16年の春に六りん(六鱗)と名付けられた

又、昭和16年の春に増田冬輔氏と佐藤豊次氏は十王堂の墓石を調べて、牧田屋と刻まれた無縁仏の墓石を供養されたそうです

昭和18年、19年頃、戦況が厳しくなり贅沢品と考えられて、六鱗も没収されそうになりましたが、六鱗は食用として飼育していると増田冬輔氏やその他の会員の方が軍部に申し出て戦時中を乗り切りました

まとめ

いかがでしたでしょうか

六鱗と名称になるまでに時代、時代の飼育者に受け継がれて今その姿を私たちに見せてくれています

又、名古屋地方で生き続けた金魚でもあります

名古屋の地で今後も受け継がれていってほしいものです

 

参考図書

「会報」六りん保存会(昭和54年)

「日本の金魚」松井佳一 (昭和18年)

「實驗 金魚の愛玩と飼育法」 松井佳一 弘道閣 (昭和11年)

情報提供者

前田 通 氏

若林 貞夫 氏

 

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