菊寿堂義信翁によってまとめられた大阪らんちゅうの24模様(24班名)の最新の調査での再現した模様のすべて

大阪らんちゅう(本国錦)



本国錦(ほんごくにしき)は大阪らんちゅうの柄の最高峰です

大阪らんちゅうには24の模様規定というものがあります

番付表には模範規定の班名が確認されています

大阪らんちゅうの模様(班名)

頭部が白く、目赤・鼻髭・口・鰓が赤いことを道具(どうぐ)と呼び、それらがすべて揃ったものを頭道具揃(どうぐぞろい)と呼びました

明治時代中頃に品評会で審査員が模様(班名)を付けて行きます

特に理想とした模様を菊壽堂義信(きくじゅどうよしのぶ)氏が24の班名にまとめています

代々菊の大家(たいか)で大阪城内で開催されていた菊の展覧会でも活躍されていました

20代中頃に本六輪尾紅を作る名人で大工の黒川氏や青木氏に調色を教えてもらったそうです。

当時のお金で金子五両(きんす)で現代の価値で65万円です

菊壽堂義信はそれまでは鼻髭(はなひげ)の赤がなかった大阪らんちゅうに道具をつけて、鼻髭の菊壽堂義信と言われたそうです

現在も大阪で老舗の銘菓として菊壽堂義信の名前は残っています→お店のHP

24の班名は関西の名所の名前がついています。又、東京に比べて中国の文化にも触れていたために中国に関する名前も付いています

24の班名

今回が再現した大阪らんちゅうの模様図は最新の調査を踏まえて忠実に再現した全く新しい図になります。

大阪らんちゅうの模様(1)大阪らんちゅうの模様2 大阪らんちゅう模様

本国錦(ほんごくにしき)

大阪らんちゅう(本国錦)

(口紅・鼻髭・目赤・両奴・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾)

すべての道具が揃い頭道具 本六輪尾紅がすべて揃ったもっとも清楚で稀少柄であり大阪らんちゅうの模様の最高峰に位置づけられる。基本的色彩であり日本的な美を感じる。本国錦はほかの品種ではジキンや出雲なんきんで理想とされる色柄でもある。なお、本国錦とはお国自慢の色合いから付けられ、日本的紅白更紗の美の集合体を表しています。大阪の船場の旦那衆が珍しい模様を集め出したことがはじまりで、本国錦は人に自慢できる柄という意味でも名づけられています。なぜ、稀少だというと通常の金魚は全体が赤の尾が白ですが、本国錦は全く逆の色合いで陰と陽を逆にした魚と言えます

本国錦(本国錦)

染分錦(そめわけにしき)

染分錦

(口紅・鼻髭・目赤・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾)

染分錦は半身半赤で腰の方から背の真ん中まで白のもの。天然でも偶にあらわれる柄でその初期的に表れる柄が腰白と呼ばれる柄。形的には品のよさというよりも腰とか尾が目立つ柄

白赤錦(はっこうにしき)

大阪らんちゅう(白赤錦)

(口紅・目赤・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾)

いわゆる六輪をを指す柄であるが、模様物の中では天然でも比較的に出やすく、なんとなく白銀の置物のような感じ(さびしい感じ)

白玉六輪(しろたまろくりん)

大阪らんちゅう(白玉六輪)

(口紅・目赤・両奴・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾)

本国錦の髭(ひげ)がない柄です。髭がないため目幅がひろいため、顔を間が抜けて見えるためおたふく顔にみえて、ふてぶてしく愛嬌(あいきょう)がなる

楊貴妃(ようきひ)

大阪らんちゅう(楊貴妃)

(口紅・鼻髭・目赤・両奴・尾紅・丸金・丸尾・腹模様)

本国錦を基調として腹模様がついたもの。古くから腹模様というのは立浪鹿野子を理想としたり、入道雲のように下からもこもこともりあがってくる感じが好まれた。上から見た時に背の通りが白く腹の模様が飾りのついた服をきたような印象から模様を決めた作者が楊貴妃と名付けました

鳳凰錦(ほうおうにしき)

大阪らんちゅうの模様(鳳凰錦)

(口紅・鼻髭・目赤・両奴・腰尾紅・六枚梶・丸金・丸尾)

鳳凰錦は腰尾紅の色柄ですべての道具が揃っている。天然ではなかなか出ないない色柄で調色で作る場合は割と用意な色柄です。魚体の尾を鳥の翼に見立てて体の腰の紅が鳳凰の鳥が飛んでいるように見えるため鳳凰錦と呼ばれている

乙女姿(おとめすがた)

大阪らんちゅうの模様(乙女姿1)

(口紅・鼻髭・目赤・腰尾紅・六枚梶・丸金・丸尾)

鳳凰錦の奴がないタイプになります。神社のみこさんの袴の姿をみたたて付けらました

乙女姿(乙女姿)

乙女姿(乙女姿)

官女(かんじょ)

官女

(口紅・目赤・腰尾紅・六枚梶・丸金・丸尾)

腰尾紅(腰から尾までが全て紅)は)です3種類(鳳凰錦(ほうおうにしき)、乙女姿(おとめすがた)、官女(かんじょ))います。官女は宮廷で使える。女官(にょかん)ということになります。中国の影響を天保年間から明治初期にかけて多く受けていた関西地方では中国の影響を大きく受けていたために中国の官女のことかもしれません。又、当時の日本では皇室で女官制度がありましたので、日本の皇室の官女のことかもしれません官女の模様は尾筒(おづつ)から尾までが紅という模様になり、まるで袴(はかま)を身に着けた女性をイメージすることができます。又口紅はありますが、奴の紅、鼻髭の紅もない最低限の模様しかついていないということで、華やかさはないけれども綺麗に着飾っている官女と名付けられたと考えられます。乙女姿と官女はほぼ同じように見えますが、鼻髭の紅がついているものが乙女姿になります。それと、腰尾紅が少ないものを官女になります。背中まで腰尾紅がきているものを乙女姿と呼びます官女は一番寂しい感じがしてしまいますので、少し格が下がります
官女

(官女)

緋ノ袴(ひのばかま)

大阪らんちゅう(緋ノ袴)

(六枚梶・腰尾紅・丸金・丸尾)

乙女姿に近い模様で24の中でもシンプルな金魚で袴模様から名付けられています

皇国錦(ほうこくにしき)

 

皇国錦

(口紅・鼻髭・目赤・両奴・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾・鹿ノ子)

すべの鱗が模様になっており、壱枚鹿ノ子です。難易度が高い色柄でなかなか出ない。鹿ノ子模様は鹿ノ子筋という遺伝子がないと生まれてこないと言われている。

皇国錦(皇国錦)

立田川(たつたがわ)

 

立田川

(口紅・鼻髭・目赤・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾鹿ノ子)

全身が一枚鹿ノ子ですが、背の部分だけが鹿ノ子が抜けている。背の部分が奈良県の立田川(竜田川)をイメージして名付けられています。立田川は紅葉の名所で川の両サイドの紅葉に見たてています。古今和歌集にも「たつた川もみぢ乱れて流めり渡らば錦なかやたえなむ」という和歌が残っています。立田川は完全に鹿ノ子が全く飛んでいないわけではなく部分的に鹿ノ子柄になっていても立田川と呼ばれているます

紅葉錦(こうようにしき)

 

紅葉錦(こうようにしき)

(口紅・目赤・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾・鹿ノ子)

染分錦に鹿ノ子柄になった模様です。模様にもみじが入っているように見えるので紅葉錦と名付けられています。

壱枚鹿ノ子(いちまいかのこ)

 

壱枚鹿ノ子

(口紅・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾・鹿ノ子)

一枚鹿ノ子は鹿ノ子の代表的な柄です。一枚の鱗の付け根の部分が丸く赤で外が白。つまり一枚の鱗に模様がある

瀧紅葉(たきこうよう)

大阪らんちゅう(瀧紅葉)

(口紅・鼻髭・目赤両奴・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾・両腹鹿ノ子)

瀧紅葉はおよそ側線より下がすべて壱枚鹿ノ子のものと言います。模様名では両腹鹿ノ子です。目の位置より上の模様(背模様)、下の部分を下の模様(腹模様)といいます。

織姫(おりひめ)

大阪らんちゅう(織姫)

(口紅・鼻髭・目赤・両奴・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾・腹鹿ノ子)

織姫は本国錦を基調しつつ袴模様が鹿ノ子柄になったものです。天の羽衣のような印象があるとても美しい魚です。織姫は星の星座から名前をつけられています(24の班名は美しいものの名前を使ってつけられています)

吉野山(よしのやま)

 

吉野山(よしのやま)

(口紅・鼻髭・目赤・両奴・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾・飛鹿ノ子)

桜が有名ではありますが、紅葉の名所でもある吉野山を見たてて名付けられています。24の班名を付けた菊壽堂義信は大阪の老舗の和菓子屋さんのため手先の器用さはもちろん、季節を感じ表現する力をもったことがうかがえる班名です

 

白王冠(はくおうかん)

白玉冠

(口紅・鼻髭・目赤・丸金・丸尾)

首より下が紅で、すべての道具が揃っている。かわいらしいパンダのような姿。大阪らんちゅうの猩々(しょうじょう)の頭だけ白い金魚。大阪らんちゅうの中でも優秀な色柄で分類にはいる。つまり顔も模様になっている。顔の大きさや骨格の形が分かりやすい柄でもあります。天然でも調色でもできる柄でもあります。天然柄の作り方としては窓という柄から作ります。
白玉冠

(白王冠)

白冠(しろかんむり)

白冠

(口紅・丸金・丸尾

白王冠の鼻髭がない柄になり、少し寂しい柄になります

白冠(白冠)

緋ノ兜(ひのかぶと)

緋ノ兜

(六枚梶・尾紅・丸金・丸尾)

古くからめんかぶりといわれている柄でもあります。大阪らんちゅうではめんかぶりと言わずに、緋ノ兜と呼んだ。関西では時代背景の名称や珍しいものの名称を付ける傾向があります。緋ノ兜はかぶとが赤いという意味になります。番付でもほとんど見ることができない柄でもあります。宇野系でも面かぶりという柄がありますが、東京からきた名称になります。大阪らんちゅうは模様魚ともよばれ、非現実的な名称が多くつかわれている

源平錦(げんぺいにしき)

 

源平錦(げんぺいにしき)

(口紅・鼻髭・目赤・両奴・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾)

菊寿堂義信が源氏と平家の合戦の絵巻物をヒントに名づけられました。鹿ノ子の水玉模様が両軍の部隊を表し当時の両軍が死闘を行った合戦屏風を大阪らんちゅうの模様に込められたようです。源平合戦の様子をこの大阪らんちゅうの柄からイメージする菊寿堂義信のセンスが感じられる名前でもあります

玉タスキ(たまたすき)

玉タスキ

(口紅・鼻髭・目赤・両奴・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾)

頭にハチマキを巻いているごとくユニークに富んだ大阪らんちゅうの模様になります。以前から玉タスキ柄はほぼ自然ではでない柄だと言われて続けています。管理人もこの柄については調色が主体でつくる金魚だと考えています。昔から大阪らんちゅうは全体を調色する場合と一部を調色する柄があります。

紅ノ横引(べにのよこひき)

 

紅ノ横引

(口紅・鼻髭・目赤・両奴・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾)

柄を側線沿いにひいている柄です。玉タスキが水平になった形になっています

緋兜胴巻(ひのかぶとどうまき)

 

緋兜胴巻

(六枚梶・尾紅・丸金・丸尾)

緋ノ兜に腹巻を巻いた柄。

立浪鹿ノ子(たつなみかのこ)

 

立浪鹿ノ子

(口紅・六枚梶・尾紅・丸金・丸尾・両腹飛鹿ノ子)

立浪鹿ノ子は非常に珍しい柄です。天然でも調色でも出る柄です。
立浪鹿ノ子

 

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大阪らんちゅう(本国錦)

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