特徴

古くは三河型、尾張型の差はなく、地金地王などその土地の金魚、御国自慢の特産金魚という意で時代や地方により呼び方が沢山ありました

明治後期には地方によって独自の特色を持っていたといわれるが、極端に長い魚と短い魚なのみで杉田銀次郎の弟子である御津の岩瀬新吉氏が三河地方で長い魚を残し普及に努めました

岩瀬氏は名古屋の増田冬輔氏の会である六鱗美術会に参加して増田氏と交流を深めた

増田氏はそれらの系統を交配させて、苦労の末に昭和16年、名古屋で繁殖させた尾張の地金を改良し、中寸で笹の葉型のスラリとした容姿を完成させ、鶴鱗と呼び、同年、六りん(六鱗)と命名し、地金を泳げる魚へと改良しました

容姿

六鱗

容姿は背は緩やかな櫛形や古来は一文字と言われる背でスラリとした所謂笹の葉型であり、八頭身美人のように気品良く尾筒まで寸胴で長い魚を標準とします。頭を振らず、泳ぐものが理想です

体色

鱗を剥ぐことにより六りん(六鱗)の柄を作ります

現代では薬品などの調色は行われていません

鱗を全て剥ぐことが伝統として伝わり、体表は全て白を基準とします

六りん模様(一般的には六輪色)であり、完璧に腹の下まで表現し、尾やひれ等に洗い(抜け)がなく、尾や鰭は赤無地で有ること

エラブタの色柄の奴は取り去るのが標準です

残す場合にしても六りんの品を汚さない程度にとどめ、小さく付けるのみです

付けたものを頬紅ともいいます

そして、口には色が付いた口紅は含み紅やおちょぼ口などありますが小さく品良く付いているものが理想です

尾ひれ

六鱗

六りん(六鱗)の尾は二枚尾という尾を基準としています

尾が直角に立ち広がってアルファベットのXの字のようにみえるため、古くは、漢字を例えに使い、十文字尾という尾の名前があり、この尾に近い形状のものを表現したのではないかと思います

また、名古屋地金金魚とは名古屋がその中心地であった頃を表す言葉として金魚飼様(蔵六庵の秘伝書 文化7年 1811年)に記述があります

尾張藩士の秘伝書を松坂藩士が写本したものといわれています

この書にかかれた名古屋地金魚は容姿は六りんのように長く、腹赤で全てのヒレが赤無地であり、口紅、両奴があります

但し、現代と違う点は尾が平付けに近いものであり、まだ、明確に90度に立った尾が安定していない、または見方が様々であったのだろうと推測されます

六りんの尾は中締めが無い、二枚尾で頭を振らず、泳ぐものが理想です

また、二枚尾で上見でアルファベットのUの字のような形状をし、従って、尾筒が太いもので、この尾形で泳ぐ時は破風(ハフ)が合うと言われるものが重視され、尾先がしなやかに同じ動きを見せて、尾先が合わさらないものを六りんでは言います

そして、そのUの字の尾使いを六りんでは泳ぐ姿 “動(どう)” の表現として破風が合う言葉で表現します

そして、六りんは泳ぐことを重視しているという点が増田氏の伝統なのです。

六鱗の歴史

鶴鱗(六鱗)

増田冬輔が昭和16年、尾張地金を改良し、中寸で笹の葉型のスラリとした容姿を完成させ、鶴鱗と呼び、同年、六りん(六鱗)と命名しました

増田氏が苦労して泳げる魚(六鱗)を作出してから長い年月が経ちました

名古屋の御大家である長谷川博康氏田中耕作氏が意志を継いでましたが共に死去してます

同時に野田保之氏、串田守孝氏も意志を継いでましたが、現在は六鱗からはなれます

その中でも六鱗の本質を継承してるのは現在数名しかいません

田中耕作氏は六鱗の最後の司家となりました

長谷川氏のお弟子さんも六鱗から離れて田中耕作氏の愛弟子の六鱗作りの第一人者の藤本皓一氏を始め氏の弟子の4人だけです

平林茂之氏前田通氏波多野誠氏で勢力的に活動してるのは前田通氏です

六鱗

六りん(六鱗)誕生に関わった先人たちとその歴史

2018年11月30日

六りんの尾型 二種類

六鱗の尾

駒型(上身で将棋の駒のような形をしたもの)もっとも泳ぎがうまく尾に味をみせる

稀少な形質のため現代ではあまり見られなくなった

笹割れ型(これが一般的な形)

 

コメント
Uの字型で破風が合い、優雅に泳ぎます

この泳ぎが六鱗の泳ぎです

この金魚の確証とは!?

・尾張藩士の蔵六庵秘伝書 文化7年 1811年
・川柳として柳樽第98編(文政12年、1827年)大根と屋根と金魚の国じまん』
・川柳として柳樽110編(天保元年、1830年)に金魚のしやち水鉢も尾張』
等ある

取材協力

藤本 皓一氏

前田 通 氏

板谷 広義 氏

野田  氏

参考文献

六りん保存会 会報 s54
参考図書
「会報」六鱗保存会(昭和54年)
「實驗 金魚の愛玩と飼育法」 松井佳一 著 弘道閣 (昭和11年)
「趣味と科学から見た金魚の研究 昭和10年 松井佳一著」

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六鱗(ろくりん)とは

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